今までには、無かったルビーの流通パターン

モリスルビーは、今までの宝石の流通と全く違った考え方でできた。ビジネスであれば、採算が合うか?合わないか?を最初に考えてから始めるのが普通だが、モリスは…「お宝を探し」に原産地へ飛んだ。だから、ルビーを見る時は、「自分がお宝として持っていたいか?」という目線。ルビーしかやらない…と決めたのは、自信を持ってお宝だとオススメできるか?…と自らの眼で原産地で確認したかったから。このコンセプトの宝石は、世界中探しても、無いはず。モリスルビーに鑑別書など第三者の書類が付いていないのは、従来の流通の仕方と全く違うから。今年からスタートした、シンギュラリティカットという一つ一つの原石に合わせて一つ一つ形を考えて磨く新しいスタイルも同じコンセプトから生まれた。


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3月の誕生石は、ルビー?


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3月の誕生石はルビーといえば…「ルビーは、7月の誕生石でしょ…いい加減な…」と言われそうだが、フランスでは、3月の誕生石は、正式にルビー。この誕生石について…エルサレムの12の門に飾られた宝石が起源だとか、ユダヤ教のタリスマンにつけられていた宝石とか、司教の胸当ての12の宝石だとか…諸説があり、正確には分からないが、人類は昔から宝石に特別な感情を持っていたことがわかる。

岩石と結晶の違い

よく会話の中で「愛の結晶」や「長年の努力の結晶だ」など、どちらかといえばポジティブな表現をしたいときに、 何か貴重なものの例えとして登場する「結晶」という言葉。石には、岩石と結晶がありますが、伝統的に四大宝石といわれ、皆さんもよくご存じなルビー、エメラルド、サファイア、ダイヤモンドは、みな結晶です。身近にある同じ石でも、御影石や大理石などの石は「岩石」と呼ばれます。色々な元素や結晶が混ざって一塊になったもので、規則正しく整列していないために、光が透過せずキラキラしません。対して結晶は、元素が規則正しく整列しています。運動会で子供たちが整列して行進している時を思い浮かべてください。目の前を通過していく子供たちの行列の間から、一瞬ごとに向こう側が見えるはず。それと同じで法則をもって整列すると光は透過されるのです。さて、ルビーの結晶の化学組成は「Al2O3」酸化アルミニウムです。お馴染みの白くて軽く便利な元素アルミ2個と私たちの命の源、酸素3個が仲良く手をつないで、規則正しく整列した姿です。鉱物名「コランダム」と結晶です。そのコランダムにクロムという元素が1/200の割合で混入すると赤くなり、宝石ルビーと呼ばれます。ちなみに、鉄とチタンがコランダムの中に入るとブルーサファイアになります。ルビーとサファイアは、鉱物的には同じ、兄弟姉妹のような存在です。さて、そのルビーを赤くする元素「クロム」は、ギリシャ語「クローマ=色」が語源ですが、このクロム、エメラルドの中に入いると緑色に発色させる要因になります。名前の通りです。
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ミャンマー産ルビーが特別なのは

ミャンマー産のルビーには、地球の壮大なストーリーが関係しています。ミャンマーのルビーは、太古の生命(微生物や魚介類)が残した堆積岩と9000万年前から南極大陸を離れ1年間に15センチという地球史にも類を見ない速度で北上しユーラシア大陸と衝突したインドの大陸移動が密接に関係して2000万年前に結晶化しました。生命がつくったカルシウムが主成分の母岩に包まれて育つのが、ミャンマー産ルビーです。生きようとする「生存本能」が、ルビーに直接とは言いませんが、関係している。その生きようとする力(母岩)とその結果、育った宝石ルビーは、母と子のような関係かも。壮大な地球史と生命のコラボがルビー。
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モリスルビーは、モリス銀座店でご覧頂けます

ミャンマーのルビー鉱山で産出された原石は、モリスヤンゴン店にある研磨工房で磨かれて、その真横にあるルビーラボでインクルージョンの撮影とデータ取りを行います。そしてモリス銀座店や日本各地25ヶ所にあるモリスの特約店でご覧頂けます。お近くのお店は、モリスのホームページをご覧下さい。www.morysruby.com 


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モリスのMOGOK GEM LAB

16年前にミャンマーに渡り、2004年から連邦国現地法人(FC12)になり 2007年から最北部カチン州のナヤン鉱山の採掘をしました。そして来年には、モゴックジェムラボ(MOGOK GEMLAB)をオープンします。天然無処理で美しいルビーの希少性は、皆さんの想像をはるかに超えます。だから、宝石のなかで最も多くの人工合成石や加熱処理の種類が多いわけです。モリスでは、独自に研究を続け、自分達の眼でルビーの品質を見分けます。モゴック鉱山にラボができて、世界で初めて、鉱区から皆さまのご自宅まで、完全なトレーサビリティを実現しました。


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