天然無処理で美しいルビーのインクルージョンは、人でいう指紋

天然無処理で美しいルビーには、ほぼ必ずといっていいほど、その他の結晶のインクルージョン(内包物)が見られます。顕微鏡で見れば、自然の結晶そのままの形を観察することができます。15年間、ミャンマー産のルビーのインクルージョンを撮影してきて感…

ルビーの品質別の出現率と最高品質(ジェムクオリティの希少性)

天然ルビー(無処理で美しい)はとても希少性が高く、文字通り「宝探し」です。 産出されるルビーの原石がすべて品質の高い宝石であれば良いのですが、自然は人の都合には合わせてくれません。産出されるほとんどは、透明度が無く、磨いても宝石として使えな…

研磨する前に、ルビーの原石をどの様に評価するのか?

上の写真は、ルビーの研磨前と後です。 1ctあった原石は、0.65ctのルース(ルビーの裸石)になりました。職人さんは、この道50年の大ベテランの方で、テーブル面の取り方も含めて、貴重な最高の仕上がりです。 さて、研磨作業をする前に、どの様な形に、どこ…

もう余りないルビーの原石を探す鉱山が教えてくれること

ルビーの鉱山に行くと、ルビーの原石、鉱区に説教をされたような気持ちになります。 「地球の自然は、あなた方、人間たちだけのモノではないぞ…」 そこで、ルビーを探す人々にも教えて頂きます。 「自然が相手だぞ、都合の良いところに都合よくルビーがある…

ルビー母岩を皆で分け与えるという発想…ミャンマーの精神性

モゴック鉱山の近辺には、この様にルビーの白い母岩の欠片が、たくさん積み上げられていることを見ることがありますが、これは、近くの鉱山から運び出されたモノです。鉱山主は、まだルビーが、白いルビーの母岩の中に入っていることを知っています。それで…

相性の良いルビーと出会うには… 考えたら分からなくなるもの

天然無処理で美しいルビーは、同じ顔をしたものが2つと無く、それぞれの個性が魅力です。個性が2つ以上あるところには、必ず「相性」なるものが存在します。 相性は、「善か悪か」「正しい間違い」「優劣」ではありません。 …「好きか」「嫌いか」のことです…

インクルージョンは、ルビーの魅力

天然無処理で美しいルビーの魅力は、もちろん見た目の美しい赤色です。ルビーの奥底から沸き上がる赤いモザイク模様は、直接見る人の感性を刺激するようです。そして、もうひとつのルビーの美しい魅力がインクルージョンです。自然が産んだ宝石の内側に、ま…

天然無処理で美しいルビーの出現率

宝石は、その長い歴史から、しっかりとした定義があります。1) 人を魅了する美しさがあること2) 希少性が高いこと3) 経年変化がないこと価値の高い宝石であるには、この3つの条件を満たしている必要があります。美しいかどうか、また、経年変化の有無と比べ…

ルビーが産出される地層…Nam-Ya鉱山、Mogok鉱山

写真は、ミャンマー最北部のカチン州Nam-Ya鉱山のルビーの原石が産出する地層 です。昔に流れ出し、地中に埋まった原石を土砂の中から探す漂砂鉱床という場所 で、下の写真のように見つかります。 一日で見つかった原石。 Nam-Ya鉱山の結晶は、小さいけど美…

貴重な原石の形を活かして...っと思ったら、 ルビーの原石の形

天然無処理で美しいルビーの形は、採掘されたばかりの原石の形で決まります。 この原石は、ハート型に仕上げると最も歩留まりが良いし、そうしようと思って いましたが、この原石をご覧になられたお客様は、どうしてもこのままの形が良い! と研磨せずに、そ…

ルビー鉱山から産出された原石

これは、モゴック鉱山から産出されたルビーの原石です。 お仲間の鉱区の方が持って来てくれました。 鉱区の皆さんが一生懸命に掘り当ててくれた原石ですが、残念ながら、宝石ルビー としては、高い品質ではないので、いいオファーがしてあげられません。 宝…

宝石ルビーが見つかった瞬間の喜び

宝石ルビーを採掘する作業は、大変です。電気も水道もない山奥で、来る日も、 来る日もキツイ作業を続けます。 採掘の風景は先日のブログでご覧いただきましたが(Nam-Yaの漂砂鉱床)、 最後に比重の重たい大きめの石ころに混じって小さなルビーが見つかりま…

ミャンマー最北部のNam-Yaルビー鉱山、モリス鉱区の漂砂鉱床

ミャンマー産ルビーは、図のようにミャンマーの南北に延びる 活断層ザガインフォルトの断層部分が、クランク状に曲がったところ、または、 ホーステール(馬のシッポ)と呼ばれるヒマラヤ山脈の東南部に広がるシワの ように広がるところで産出されます。 最…

ミャンマー産ルビーが特別なのは(非玄武岩起源のルビー)

ルビーを産出する「原産地」のお話 ルビーは、一番有名なミャンマー(ビルマ)を筆頭に、タイランド、インド、 スリランカ、マダガスカル、モザンビーク、タンザニア、ケニア、アフガニスタン、 ベトナム、最近ではエチオピアなど色々な地域で産出されますが…

ルビーが採掘される山 Mogok

ミャンマーの中部マンダレーから200kmほどの中山間地域にある世界的に有名なルビー鉱山モゴック。ミャンマーの南北を縦断するザガイン断層のクランク状に歪んだ場所8マイル四方の限られた地域でルビーが、産出されます。数百年に渡ってルビーを産出してきた…

ルビーが見つかって喜んだスタッフが写メ

モリスは、2007年からミャンマー最北部のカチン州Nam-Ya鉱山でルビーの採掘 を続けてきました。 水も電気も来ていない山奥に単身赴任で頑張ったふたり。 イエッチョーとミヨテ。 彼らがいなければ、モリスルビーはできませんでした。 写真は、5ctのサイズの…

歴史的な指輪その存在感を発揮するルビー

写真は、16世紀ルネッサンス期のルビーとダイヤのギメルリングです。 ギメルとは、双子を意味する言葉ですが、この時代に多くつくられた結婚指輪です。 ルビー(愛)とダイヤ(約束)、そして、ハートをしっかりと握った手のモチーフ は愛と約束を表します。…

2.99ct の原石をカット研磨したら…どのくらいの大きさになるのか?

天然無処理で美しいミャンマー産のルビーの原石はとても貴重です。 どこをテーブル面にするのか? どこにガードルを作るか、キューレット(宝石の下部のとがった部分)をどこに するのか?また、その角度はどうするのか? また、少しでも大きく残すためには…

ルビーの中に、話しかけてくる「何か」がある

天然無処理のルビーを顕微鏡で拡大すると、固有のインクルージョン(内包物)が 見えます。私が15年間ルビーを見続けて、インクルージョンの無かったルビーは、 一つもありません。 そのインクルージョン、光の加減と撮影する角度によってまるで生き物のよう…

ルビーの中の何百万年前の世界

これは、ルビーの内包物の写真ですが…よく見るとルビーの中に何百万年前のお水が 入っています。 ルビーの中の気泡が、角度を変えると動きます。 …ということは、液体が入っているということです。 ミャンマー産ルビーは、今から6~8億年前の大陸移動によっ…

ルビーのインクルージョンは、美術的魅力を持っている

人為的に手が出せるのは、表面を磨いてつやを出すこと、ジュエリーに使って、 身に着けられる様にすることです。 ただ、ジュエリーになっても、人が触れないのが、インクルージョン(内包物) です。 ルビーの原石が育った時(結晶化)に、どんな状況であっ…

宝石ルビーは私たち人間と同じ個性

天然宝石であるルビーの原石を見ていて感じこと…それは、天然が創ったものには 個性があるということ。 「誤差」などではなく、たった一つであるという証が個性です。 採掘現場で働いていたスタッフは、それを強く感じるようで、品質判定をして あまり品質の…

ルビーのカット研磨作業は、1㎜の原石でも手を抜くことなく…

まずは、ルビーの原石を松脂を溶かして原石を固定するジグに取りつけます。 慣れている彼らは、アルコールランプの火で一瞬で固定していきます。 その後、大体の形まで成形しますが、この作業はダイヤモンドでいえばカットに 相当する作業です。 ルビー鉱山…

ルビー原石…どのような形にするのか? (構想を練る)

採掘されたルビーの原石は、一つずつ、どの様な形に研磨するか意見交換しながら、 決めていきます。 モリスヤンゴン店に常駐するイエッチョー君(右側)とモリス銀座店と鉱区を 行ったり来たりするミヨテさん(左側)が、原石の仕分けをしているところです。…

ルビーの価値は、原石の時に決まっている

ミャンマーのNam-Ya鉱山でルビーの原石を見ているところです。 価値の高い宝石ルビーなのか? ぱっと見て、キレイな原石だけど価値があまりない ルビーなのか? 原産地で原石を見分けるときに一番大切になること… …それは、「何が宝石ルビーなのか?」 「お…

天然ルビーは、天然無処理で美しいモノなのか、人為的な処理をして美しさを改良して いるモノかによって、宝石としての価値は大きく違います。 昔から残っているルビーがオークションなどに出品された場合、1ct当たりの単価に 100倍ぐらいの差がつくことも良…

紫外線にあたると鮮赤色に発行するミャンマー産ルビー

宝石の王様として、知る人ぞ知る「ミャンマー産の天然無処理で美しいルビー」は、 接触変成岩起源といって、ルビーの中でも特異な環境で結晶しているために、 紫外線にあたると、その他の産地のルビーとは違う反応をします。 歴史的にロイヤルファミリーの象…

生命を感じる宝石ルビー(接触変成岩起源)

写真は、モゴックさんの特徴的な結晶インクルージョン(スピネル)です。 200万年前に今のミャンマーの地下40㎞あたり… 南半球から移動してきた海の底に堆積した石灰質の母岩の中で育ったミャンマー産の ルビー。 母岩は、海の底に堆積したサンゴや貝殻など…

ルビーに入っているインクルージョンを見て分かること…

ルビーの原石の中にある「インクルージョン」を見ているところ。 私たちプロの宝石商は、その赤い石を見分けるのに「インクルージョン=内包物」 を必ず確認します。 下の写真は、カット研磨した後のルビーですが、ライトを照射して拡大すると この様に、イ…

「宝石ルビー」は、原石の時に、すでに次元の違う存在感を持っている

ルビーの原石…ただの石なのか? それともお宝の石なのか? すべては、原石の時に決まりますが、原石の時にどうやって品質を見分けるのか? 原石を見分けるのは、特別な技術が必要だとおっしゃる方もいますが、ルビーの場合 は、ルース(カット研磨済みの宝石…