産地別に並ぶルビー、どれがどの産地なのか? 一番簡単に見分ける方法は、UVライトをあてると ミャンマー産は、鮮赤色に反応します。他は、タイランド産、アフリカ産です。 注意が必要なのは、人工合成石が一番、赤く反応することです。
天然無処理で美しいルビーの特徴… 1)人為的でない、しかし人を魅了する美しさ 2)金の1/10,000、ダイヤモンドの1/200の究極の希少性 3)何千年経っても変化しない驚くべき耐久性 これらの特徴を持っているのがミャンマー産の無処理で美しいルビーです…
宝石ジュエリーは、宝石が装着された宝飾品です。通常は、金や銀、プラチナなどの貴金属で成形されたジュエリーの枠に宝石がセットされています。 写真の指輪は、13世紀のモノで「指輪88」淡交社で紹介されています。 本文より引用> 愛の証の指輪 心地よい…
ちまたでルビーと呼ばれるものの中には、色々なものがあります。天然ではなく、人工的に合成したモノ。ガラスなど素材が全く違うモノ(模造石)天然であるが宝石種が違うモノ(類似石)天然ルビーであるが処理をして美しさを改良しているモノ。どれもルビー…
ルビーは、見るときの光線によって表情を変える宝石です。写真は、蛍光灯の下で見たルビー。蛍光灯は、ルビーの魅力が失われてしまう光源です。キャンドルライトや松明の光は、ルビーを好きな方でなくても、その深いルビーの色に魅了されるはず。さて、蛍光…
天然無処理のルビーによく見られるシルクと呼ばれるインクルージョン(内包物)。針状のルチルの結晶です。同じシルクインクルージョンでも、人の指紋のように、法則が同じでも個性があります。人もルビーもこの世にたった一人、一つ。個性を大切にしたい。…
<画像及び文章:石と人間の歴史 / 地の恵みと文化 蟹澤聰史著 中公新書より引用> 水中や大気中で、岩石や鉱物の破片、生物の遺骸、さらに水中に溶解していた物質などが沈積、または科学的に沈殿したものを堆積物という。このような堆積物が厚く重なり、荷…
宝石ルビーの「価値」と「品質」について…よく「高品質=価値が高い」と考えてしまうのですが、正確には高品質であっても宝石ルビーとして価値が高いとは限りません。 例えば、同じ高品質で同じサイズのルビーであっても、タイ産の加熱処理をして美しさを改…
天然無処理で美しいルビーには、ほぼ必ずといっていいほど、その他の結晶のインクルージョン(内包物)が見られます。顕微鏡で見れば、自然の結晶そのままの形を観察することができます。15年間、ミャンマー産のルビーのインクルージョンを撮影してきて感…
天然ルビー(無処理で美しい)はとても希少性が高く、文字通り「宝探し」です。 産出されるルビーの原石がすべて品質の高い宝石であれば良いのですが、自然は人の都合には合わせてくれません。産出されるほとんどは、透明度が無く、磨いても宝石として使えな…
上の写真は、ルビーの研磨前と後です。 1ctあった原石は、0.65ctのルース(ルビーの裸石)になりました。職人さんは、この道50年の大ベテランの方で、テーブル面の取り方も含めて、貴重な最高の仕上がりです。 さて、研磨作業をする前に、どの様な形に、どこ…
ルビーの鉱山に行くと、ルビーの原石、鉱区に説教をされたような気持ちになります。 「地球の自然は、あなた方、人間たちだけのモノではないぞ…」 そこで、ルビーを探す人々にも教えて頂きます。 「自然が相手だぞ、都合の良いところに都合よくルビーがある…
モゴック鉱山の近辺には、この様にルビーの白い母岩の欠片が、たくさん積み上げられていることを見ることがありますが、これは、近くの鉱山から運び出されたモノです。鉱山主は、まだルビーが、白いルビーの母岩の中に入っていることを知っています。それで…
天然無処理で美しいルビーは、同じ顔をしたものが2つと無く、それぞれの個性が魅力です。個性が2つ以上あるところには、必ず「相性」なるものが存在します。 相性は、「善か悪か」「正しい間違い」「優劣」ではありません。 …「好きか」「嫌いか」のことです…
天然無処理で美しいルビーの魅力は、もちろん見た目の美しい赤色です。ルビーの奥底から沸き上がる赤いモザイク模様は、直接見る人の感性を刺激するようです。そして、もうひとつのルビーの美しい魅力がインクルージョンです。自然が産んだ宝石の内側に、ま…
宝石は、その長い歴史から、しっかりとした定義があります。1) 人を魅了する美しさがあること2) 希少性が高いこと3) 経年変化がないこと価値の高い宝石であるには、この3つの条件を満たしている必要があります。美しいかどうか、また、経年変化の有無と比べ…
写真は、ミャンマー最北部のカチン州Nam-Ya鉱山のルビーの原石が産出する地層 です。昔に流れ出し、地中に埋まった原石を土砂の中から探す漂砂鉱床という場所 で、下の写真のように見つかります。 一日で見つかった原石。 Nam-Ya鉱山の結晶は、小さいけど美…
天然無処理で美しいルビーの形は、採掘されたばかりの原石の形で決まります。 この原石は、ハート型に仕上げると最も歩留まりが良いし、そうしようと思って いましたが、この原石をご覧になられたお客様は、どうしてもこのままの形が良い! と研磨せずに、そ…
これは、モゴック鉱山から産出されたルビーの原石です。 お仲間の鉱区の方が持って来てくれました。 鉱区の皆さんが一生懸命に掘り当ててくれた原石ですが、残念ながら、宝石ルビー としては、高い品質ではないので、いいオファーがしてあげられません。 宝…
宝石ルビーを採掘する作業は、大変です。電気も水道もない山奥で、来る日も、 来る日もキツイ作業を続けます。 採掘の風景は先日のブログでご覧いただきましたが(Nam-Yaの漂砂鉱床)、 最後に比重の重たい大きめの石ころに混じって小さなルビーが見つかりま…
ミャンマー産ルビーは、図のようにミャンマーの南北に延びる 活断層ザガインフォルトの断層部分が、クランク状に曲がったところ、または、 ホーステール(馬のシッポ)と呼ばれるヒマラヤ山脈の東南部に広がるシワの ように広がるところで産出されます。 最…
ルビーを産出する「原産地」のお話 ルビーは、一番有名なミャンマー(ビルマ)を筆頭に、タイランド、インド、 スリランカ、マダガスカル、モザンビーク、タンザニア、ケニア、アフガニスタン、 ベトナム、最近ではエチオピアなど色々な地域で産出されますが…
ミャンマーの中部マンダレーから200kmほどの中山間地域にある世界的に有名なルビー鉱山モゴック。ミャンマーの南北を縦断するザガイン断層のクランク状に歪んだ場所8マイル四方の限られた地域でルビーが、産出されます。数百年に渡ってルビーを産出してきた…
モリスは、2007年からミャンマー最北部のカチン州Nam-Ya鉱山でルビーの採掘 を続けてきました。 水も電気も来ていない山奥に単身赴任で頑張ったふたり。 イエッチョーとミヨテ。 彼らがいなければ、モリスルビーはできませんでした。 写真は、5ctのサイズの…
写真は、16世紀ルネッサンス期のルビーとダイヤのギメルリングです。 ギメルとは、双子を意味する言葉ですが、この時代に多くつくられた結婚指輪です。 ルビー(愛)とダイヤ(約束)、そして、ハートをしっかりと握った手のモチーフ は愛と約束を表します。…
天然無処理で美しいミャンマー産のルビーの原石はとても貴重です。 どこをテーブル面にするのか? どこにガードルを作るか、キューレット(宝石の下部のとがった部分)をどこに するのか?また、その角度はどうするのか? また、少しでも大きく残すためには…
天然無処理のルビーを顕微鏡で拡大すると、固有のインクルージョン(内包物)が 見えます。私が15年間ルビーを見続けて、インクルージョンの無かったルビーは、 一つもありません。 そのインクルージョン、光の加減と撮影する角度によってまるで生き物のよう…
これは、ルビーの内包物の写真ですが…よく見るとルビーの中に何百万年前のお水が 入っています。 ルビーの中の気泡が、角度を変えると動きます。 …ということは、液体が入っているということです。 ミャンマー産ルビーは、今から6~8億年前の大陸移動によっ…
人為的に手が出せるのは、表面を磨いてつやを出すこと、ジュエリーに使って、 身に着けられる様にすることです。 ただ、ジュエリーになっても、人が触れないのが、インクルージョン(内包物) です。 ルビーの原石が育った時(結晶化)に、どんな状況であっ…
天然宝石であるルビーの原石を見ていて感じこと…それは、天然が創ったものには 個性があるということ。 「誤差」などではなく、たった一つであるという証が個性です。 採掘現場で働いていたスタッフは、それを強く感じるようで、品質判定をして あまり品質の…