研磨する前に、ルビーの原石をどの様に評価するのか?

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上の写真は、ルビーの研磨前と後です。

1ctあった原石は、0.65ctのルース(ルビーの裸石)になりました。職人さんは、この道50年の大ベテランの方で、テーブル面の取り方も含めて、貴重な最高の仕上がりです。

さて、研磨作業をする前に、どの様な形に、どこをテーブル面に決めてカット研磨する判断をしているのか?

 ルビーの結晶には、軸があり軸に対して垂直にテーブル面を持ってこないと、色が二色に分かれてピンク色とオレンジ色が混ざった残念な赤色になってしまいます。

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ルビーの結晶の縦軸に対して平行にテーブル面を取ってしまうと、色が青い線と赤い線で表したように2色に分かれるからです。

二色鏡などを使ってどちらが軸なのかを見分けるのが大切ですが、慣れれば目視でもどちらが軸か分かるようになります。