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800年前のルビーのインクルージョン

 

宝石ジュエリーは、宝石が装着された宝飾品です。通常は、金や銀、プラチナなどの貴金属で成形されたジュエリーの枠に宝石がセットされています。

写真の指輪は、13世紀のモノで「指輪88」淡交社で紹介されています。

本文より引用>

愛の証の指輪

心地よい小さなルビーがイエローゴールドにそっとセットされた、可愛らしい指輪です。あぶみ型のリングの上に、少し背の高いカボションカットのルビーは、蛍光性が強く、内包物の状態からみて、ビルマ(現ミャンマー)産の無処理で美しいモノです。握り合う手のリングは、イタリア語で忠実を意味する「フェデ」と呼ばれ、愛を伝えるデザインとして使われていました。握り合う手のモチーフは二人の愛の証として古代ローマ時代からあり、中世に復活した後、12世紀にはイギリスでも用いられるようになりました。以来、婚約、結婚指輪として好まれて来たスタイルです。最近は、結婚指輪といえばダイヤモンドが一般的ですが、中世からルネッサンス期にかけての多くの指輪には、愛やハートの象徴としてのルビーが使われていました。<引用ここまで>

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この指輪を手に取った時に感じたのは、実際にルビーを贈り、またそれを受けて結婚した二人のことです。もし、このルビーリングが無ければ、実際に800年前に結ばれた二人の事を思うことはありません。それが、宝石ジュエリーの凄いところであり、ルビーがそのことを覚えているような気がしました。

そして、もう一つ… 小さなルビーは、ミャンマー産の特徴を示しており、天然無処理で美しいモノですが、800年経った今も、先ほど見た去年採掘された新しいルビーと何も変わらないことに驚きます。経年変化が無いのが宝石の定義の一つですが、それを目の当たりにしたわけです。