ルビーが見つかる瞬間に感じること
ルビーの見つかる瞬間です。場所は、ミャンマー北部カチン州にあるNam-yaルビー鉱山です。右手の先にある黒っぽい石たちが「コランダム」、ルビーと同じ鉱物です。
その中にほんの一握りのコランダムが、最初から赤い色をしています。
…それがルビーです。コランダム(Al²O³)酸化アルミニウム自体は、そんなに珍しい鉱物ではなく、上の黒っぽい石たちがそれです。そのコランダムに、ごくわずかのクロムが混入することで赤くなったのがルビーです。(諸説ありますが、0.5%の割合でクロムが入ると赤くなるといわれています)
実際の現場では、黒いコランダムは、あまり希少性の高くありません。処理をしてどのような姿になっても、宝石としての格は低いのはそのためです。
宝探しをしている現場で「宝物だ!」と感じたものが宝石だと思うのです。