ルビーと呼ばれるものの種類

ちまたでルビーと呼ばれるものの中には、色々なものがあります。

天然ではなく、人工的に合成したモノ。

ガラスなど素材が全く違うモノ(模造石)

天然であるが宝石種が違うモノ(類似石)

天然ルビーであるが処理をして美しさを

改良しているモノ。

どれもルビーという名前で売られることがありますので、「ルビー」と聞くと「価値が分かりにくい…よく分からない」「胡散臭い」宝石...いや、宝石自体が胡散臭いと思われる事がよくあります。
しかし、「宝石の定義」を見直すと難しく考えすぎなければ、分かりやすく、とてもシンプルであることが分かりますし、長い歴史中で大切にされてきた訳も分かります。

宝石の定義は「美しく」「希少性が高く」「経年変化が無い」石のことですので、人工合成したモノは、いくらキレイでも、人の手で数が増やせるので「希少性」の高さを立証できない。模造石も同じです。また、人工的に処理をして美しさを改良したモノも厳密にいえば人為的に数量を増やしいていることになり、人工合成石ほどではないにしろ、希少性は大きく損なわれるはず。そして、天然無処理で美しいルビーであっても、産地によって希少性が全く違うので注意が必要です。
世界中で産出される「玄武岩起源」とミャンマー産、ベトナムの一部、アフガニスタンタジキスタンの一部など限られた地域で産出する「接触変成岩起源」のモノでは、同じ品質でも、価値が大きく違います。

宝石の定義にしっかりと照らし合わせると、よく分かります。

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