2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧
宝石は、その長い歴史から、しっかりとした定義があります。1) 人を魅了する美しさがあること2) 希少性が高いこと3) 経年変化がないこと価値の高い宝石であるには、この3つの条件を満たしている必要があります。美しいかどうか、また、経年変化の有無と比べ…
写真は、ミャンマー最北部のカチン州Nam-Ya鉱山のルビーの原石が産出する地層 です。昔に流れ出し、地中に埋まった原石を土砂の中から探す漂砂鉱床という場所 で、下の写真のように見つかります。 一日で見つかった原石。 Nam-Ya鉱山の結晶は、小さいけど美…
天然無処理で美しいルビーの形は、採掘されたばかりの原石の形で決まります。 この原石は、ハート型に仕上げると最も歩留まりが良いし、そうしようと思って いましたが、この原石をご覧になられたお客様は、どうしてもこのままの形が良い! と研磨せずに、そ…
これは、モゴック鉱山から産出されたルビーの原石です。 お仲間の鉱区の方が持って来てくれました。 鉱区の皆さんが一生懸命に掘り当ててくれた原石ですが、残念ながら、宝石ルビー としては、高い品質ではないので、いいオファーがしてあげられません。 宝…
宝石ルビーを採掘する作業は、大変です。電気も水道もない山奥で、来る日も、 来る日もキツイ作業を続けます。 採掘の風景は先日のブログでご覧いただきましたが(Nam-Yaの漂砂鉱床)、 最後に比重の重たい大きめの石ころに混じって小さなルビーが見つかりま…
ミャンマー産ルビーは、図のようにミャンマーの南北に延びる 活断層ザガインフォルトの断層部分が、クランク状に曲がったところ、または、 ホーステール(馬のシッポ)と呼ばれるヒマラヤ山脈の東南部に広がるシワの ように広がるところで産出されます。 最…
ルビーを産出する「原産地」のお話 ルビーは、一番有名なミャンマー(ビルマ)を筆頭に、タイランド、インド、 スリランカ、マダガスカル、モザンビーク、タンザニア、ケニア、アフガニスタン、 ベトナム、最近ではエチオピアなど色々な地域で産出されますが…
ミャンマーの中部マンダレーから200kmほどの中山間地域にある世界的に有名なルビー鉱山モゴック。ミャンマーの南北を縦断するザガイン断層のクランク状に歪んだ場所8マイル四方の限られた地域でルビーが、産出されます。数百年に渡ってルビーを産出してきた…
モリスは、2007年からミャンマー最北部のカチン州Nam-Ya鉱山でルビーの採掘 を続けてきました。 水も電気も来ていない山奥に単身赴任で頑張ったふたり。 イエッチョーとミヨテ。 彼らがいなければ、モリスルビーはできませんでした。 写真は、5ctのサイズの…
写真は、16世紀ルネッサンス期のルビーとダイヤのギメルリングです。 ギメルとは、双子を意味する言葉ですが、この時代に多くつくられた結婚指輪です。 ルビー(愛)とダイヤ(約束)、そして、ハートをしっかりと握った手のモチーフ は愛と約束を表します。…
天然無処理で美しいミャンマー産のルビーの原石はとても貴重です。 どこをテーブル面にするのか? どこにガードルを作るか、キューレット(宝石の下部のとがった部分)をどこに するのか?また、その角度はどうするのか? また、少しでも大きく残すためには…
天然無処理のルビーを顕微鏡で拡大すると、固有のインクルージョン(内包物)が 見えます。私が15年間ルビーを見続けて、インクルージョンの無かったルビーは、 一つもありません。 そのインクルージョン、光の加減と撮影する角度によってまるで生き物のよう…
これは、ルビーの内包物の写真ですが…よく見るとルビーの中に何百万年前のお水が 入っています。 ルビーの中の気泡が、角度を変えると動きます。 …ということは、液体が入っているということです。 ミャンマー産ルビーは、今から6~8億年前の大陸移動によっ…
人為的に手が出せるのは、表面を磨いてつやを出すこと、ジュエリーに使って、 身に着けられる様にすることです。 ただ、ジュエリーになっても、人が触れないのが、インクルージョン(内包物) です。 ルビーの原石が育った時(結晶化)に、どんな状況であっ…
天然宝石であるルビーの原石を見ていて感じこと…それは、天然が創ったものには 個性があるということ。 「誤差」などではなく、たった一つであるという証が個性です。 採掘現場で働いていたスタッフは、それを強く感じるようで、品質判定をして あまり品質の…
まずは、ルビーの原石を松脂を溶かして原石を固定するジグに取りつけます。 慣れている彼らは、アルコールランプの火で一瞬で固定していきます。 その後、大体の形まで成形しますが、この作業はダイヤモンドでいえばカットに 相当する作業です。 ルビー鉱山…
採掘されたルビーの原石は、一つずつ、どの様な形に研磨するか意見交換しながら、 決めていきます。 モリスヤンゴン店に常駐するイエッチョー君(右側)とモリス銀座店と鉱区を 行ったり来たりするミヨテさん(左側)が、原石の仕分けをしているところです。…