宝石ルビーが見つかった瞬間の喜び
宝石ルビーを採掘する作業は、大変です。電気も水道もない山奥で、来る日も、
来る日もキツイ作業を続けます。
採掘の風景は先日のブログでご覧いただきましたが(Nam-Yaの漂砂鉱床)、
最後に比重の重たい大きめの石ころに混じって小さなルビーが見つかります。
右手の前あたりにある黒い石の集まりが、比重の高いコランダムの小石
(ルビー、サファイアの鉱物名)の集まりです。
水で洗った土砂の中から砂金を探す方法と原理は同じですが、コランダムの中の
透明なルビー、サファイアかどうかの判断は人の眼で見分けます。
天然無処理で美しい結晶は、1個…その希少性は現場に近くなれば、なるほど、
強く感じます。
見つかった時は、たとえ…そんなに立派な品質でなくても(クオリティースケールの
色の濃淡では#2ぐらい)宝物を発見した!と、とても、とても嬉しいのです。
まるまる1日で、これ一つですから、思わず、笑顔になります。
私たちモリスは、この黒っぽいコランダムは、このまま土に戻します。
この原産地で「宝物」に感じたものが「宝石」だと信じているからです。
この後、この原石たちは、ヤンゴンへ送られて行き、カット研磨、データ収集
が行われます。